2018/01/03

40代からの転職活動について


 はじめに 


 まずはじめに、私は40代からの転職を推奨するつもりはありませんし、むしろ年齢を考えるとリスクの方が高いので、今働いている会社に定年まで居座ったほうが良いと思います。しかし、上場している大企業ですら経営難で大量リストラする時代です。既に終身雇用という概念自体が過去のものとなったように感じます。
 40代という年齢は、職場においても家庭においても責任ある立場になっている方も多く、住宅ローンや子供の学費など多額な出費がある世代でもあります。もし転職に失敗し、少しでも収入が途絶えてしまう事になると、家庭崩壊という取り返しのつかない事態へと発展しかねません。
 しかし、私のように健康上(精神面も含めて)やむを得ない状況を打開したい場合や、現在の会社(業種)が斜陽で将来性がなく、とても定年まで勤めることができない状況であれば、できるだけ早い段階で一念発起し行動を起こす必要があります。※好奇心での転職は30代までで止めておいたほうが良いと思います。

 今回、私は40代(41歳)と言うIT業界ではかなりの高齢者枠で転職することになりました。この業界では35歳限界説と言うのが一般的です。
 実際、ハローワーク求人や転職サイトを見てもIT業界の求人数はこの年齢付近を境に激減しています。私も当初は一般的な転職サイトに登録し、オファーを待っていたのですが、送られてくるオファーは上流工程の高度なプログラミングスキルが要求されるプロジェクトマネージャや、強い忍耐力と適応力が要求されるユーザー派遣・常駐タイプのエンジニア等のみでした。

 たまに有名企業から転職サイト経由でオファーが送られてくるのですが、エントリーしても即座に不採用通知が返ってきます。(オファー送っといて即日不採用って何なの??)

 そんな状況の中で私が実際に取り組んできたことを、困っている同世代やこれから転職をお考えの方々の少しでも参考なればと思い、私なりにまとめてみます。
※あくまで自己流なので、不安な方は各種情報サイトや転職サイト等をご参考になさってください。

 情報収集 


 孫氏のお言葉に「名君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出づる所以のものは、先知なり」とあります。意味は「戦いに勝ちたかったら、事前に徹底して敵の情報を収集しなさい」、「情報を制する者は戦いを制する」といったものです。
 この考え方は転職活動を行う際にも必ず必要になってきます。まずは世の中どんな仕事の募集があるのか、どんな人材が不足しているのかを各社の求人情報とにらめっこしながら自分なりに分析していきます。各社の求人情報については、転職サイト興味のある企業のキャリア採用(中途採用)の募集要項を情報源として参考にします。

 私事にはなるのですが、私の現在の仕事は情報システム全体の社内ヘルプデスクや管理業務(各種保守や機能強化等)がメインとなっています。一般的には「社内SE」「ネットワークエンジニア」「サーバエンジニア」といったものに相当する職種になると思います。
 実際に各社の求人を見てみるとわかるのですが、この分野の求人ってとても少ないです。たまに有ったとしても前述のとおりユーザー派遣・常駐タイプの正社員なんだけどいわゆる派遣社員といったものが大半です。派遣社員が嫌なわけではありませんが、やはり40過ぎてから様々な会社に常駐して働くのは体力的にも厳しいと考え、この分野での転職はキッパリと諦めました。※プログラミング(プログラマー)はもとより苦手分野なので、最初から選択肢には入れてません。

 本来やりたかった仕事を諦めてからは、だいぶ選択肢が広がった気がしました。私の場合、IT関連の営業システムセールス(プリセールス)コンサルタントといった仕事に的を絞って探すことにしました。

 アセスメント(自己分析) 


 基本的なことなのですが、先ずは徹底した自己分析をする必要があります。それも自分の主観ではなく客観的に自身を分析し評価します。
くどいようですが、大切なのは客観的な視点です。転職活動においては必ず面接があります。面接官の視点から自分はどう見られているのかを考えたり、周りの方々へヒアリングしてみるのも一つの方法かと思います。

 では実際にやっていきます。やり方は至って簡単で、紙を用意し自分の長所・良い面(グッドポイント)短所・悪い面(バッドポイント)仕事面(キャリア・スキル等)性格面(忍耐力・実行力・論理的思考等)と言った範囲を決めて鉛筆で紙に書いていきます。
 実際に書いてみたらわかるのですが、結構書いている内容が重複してきます。横線で消しても良いのですが見難くなるので重複項目は消しゴムで消してしまいます。
これも実際にやってみたらわかるのですが、自分の悪い面は結構スラスラと書けるのですが、良い面は意外と出てきません。しかし、これも大事なことなので時間を掛けてじっくり考えてみてください。

 自分の商品価値を高める 


 自己分析が完了したら、簡易的なアセスメントシートが完成しているはずです。私は個人レベルであればこれで十分だと思います。

 このシートを基に企業から求められている自身の良い面(グッドポイント)を中心に能力向上を図り、自身の商品価値を高めていきます。40代はあまり時間が残されていませんので、悪い面(バッドポイント)の根本的な改善はこの際諦めましょう。しかし、自身の悪い面を正しく理解することで、人前であまりそのような面を出さないよう継続的な努力は必要になります。

 自身の機能強化で手っ取り早いのは、語学力の向上や資格取得等です。私の場合、IT関連の営業やコンサルタントの仕事をしようと考えていたので、その職種で必要とされるであろうスキルを中心に強化すべく、情報処理系の国家資格やベンダー資格(MCP、VCP、CCNA等)、それに業界独自の資格(医療情報技師等)を可能な限り取得しました。
 コミュニケーション能力に関しては、コミュニケーション検定の講座を受講したり、地域で開催される勉強会には積極的に参加し能力を高めました。語学力に関しては英語を中心に英会話教室へ通い、最低限の読み書きができる程度には能力を高めました。
 実は、次の会社が内定してしまったのでいったん保留にしているのですが、中小企業診断士、CISA(公認情報システム監査人)、ISMSの監査員補といった資格も取得しようと計画していました。

 世の中資格が全てではないとは思うのですが、40代の中途採用者に企業は即戦力を求めているので、やはり戦力(その人のスキル)の尺度として資格を持っておいて損はないと思います。
 私事にはなるのですが、私は約20年前の就職氷河期真っただ中で職探しをしました。その当時は大学卒よりも専門学校卒の方が即戦力として企業に重宝されており、就職内定率も高くなっていました。
 当時、私の父もバブル崩壊のあおりを受けて事業に失敗し、新たにやり直す準備をしている真っ最中でした。私もすぐにでも就職しないといけない状況だったため、迷うことなく専門学校を選択し、父が新たに始めたFC加盟店を手伝いながら学業に励みました。しかし、今にして思えば世の中の求人(特に有名企業)は大学卒以上の学歴の募集しかなく、私にとって大学に行っていないことは、転職するうえで大きなハンディキャップとなってしまいました。

 最近でこそ国内の有名企業も、学歴至上主義から外資系企業が多く取り入れている欧米型採用(能力や人間力重視)へと変わってきてはいますが、やはり大半の日本企業は学歴重視なことには変わり有りません。※外資系企業(米国)では専門学校自体が存在しないため、大半は高校卒業扱いになります。
 私はこのハンディキャップを背負っているからこそ、それを覆すほどの努力を強いられただけで、大学卒の方ならばここまで資格にこだわる必要はないと思います。

 必要書類作成 


 転職に必要な書類と言えば「履歴書」や「職務経歴書」、それに業界によっては小論文(作文)等が必要にります。

  履歴書に関しては学歴等を書くだけだと思うのですが、職務経歴書については転職活動において非常に重要になってきます。人気のある企業ほど人事担当者は多忙で、書類に目を通せる時間は1人あたり数分と言われています。
 この数分間の間に人事担当者に目をとめてもらい、「この人に会ってみたい」と興味を持ってもらうことが非常に重要なにります。

 そのためには、自己PRや今までの実績を簡潔かつ少し大げさなくらいに書くほうが良いと思います。しかし、大げさと言っても数値やプロセスは正確に記載してください。
 下記は私が実際に使用した記入例(長くなるので一部分のみ)となりますが、社内SEの時に手掛けた各種プロジェクトのプロセスや改善効果等についてできるだけ詳細に記載しました。

~~~記入例(社内SE)~~~

手掛けたプロジェクト等
20**年*月
○○システム導入に向けワーキンググループ(作業部会)を設立し、現状の課題や従業員からの要望を集約する形で要件定義および機能仕様書を作成。指名予定ベンダー数社から参考見積りを取得し予算書を作成。理事会(年度予算会議)および部門長向けプレゼンテーションを実施し予算承認を得る。
20**年*月
ワーキンググループで作成した要件定義および機能仕様書に基づき、次期○○システムの指名型プロポーザル入札を実施し、導入業者及び導入機種を選定。翌月には落札業者と共同で導入作業を開始。
~以下略~
20**年*月
○○システムおよび○○支援システム導入に先立ち、集合型の事前教育及び各部署での運用リハーサルを繰り返し実施し従業員の習熟度を向上。翌月には○○システムおよび○○支援システムの導入作業が完了し現在も全システムが安定稼働中。
20**年*月
○○システム刷新後の従業員向け検証会議を開催し、複数の業務改善を確認。手書き業務の電子化による効率化や重複業務の削減により従業員の時間外労働を最大で60%削減、○○システムによる負荷分散により高負荷時間帯のシステム動作速度を改善。

講演会等
20**年*月
○○ホールにて県内の□□業界向け○○システム導入セミナーを△△社と共同開催し、メイン講師を務め、当社の導入事例や導入時のポイントを中心に紹介。
20**年*月
○○法人にて県内の□□業界向け情報セキュリティミナーを△△学会と共同開催し、メイン講師を務め、ガイドライン改正のポイントや当社の取り組みを中心に紹介。

~~~記入例(社内SE)~~~

 どんな職種でも基本は同じだと思うのですが、前述のとおり企業は中途採用者に即戦力を求めています。特にセールス(プリセールス含む)やコンサルティングに関しては、企業がモノやサービスを導入(購入)するにあたってのプロセスを理解しているかどうかがポイントになると思います。
 少しいやらしい話にはなるのですが、評価のポイントを具体的に言うと、「自社の商品やサービスを購入してもらうために、クライアント担当者やその上層部への効果的な提案ができるのか?」となります。

 「企画立案→要件定義作成→各部署への働きかけ→経営陣へのプレゼン→予算化→ワーキンググループ(作業部会)の設立→業者選定→調達→検証」大まかに言うと、このようなプロセスを実績と照らし合わせつつ自分の言葉で書くと良いと思います。

 「自己PR」や「小論文」に関しては、外の専門サイトや書籍をご参考になさってください。

 希望各社へエントリー 


 ここまで来たらあとは挑戦有るのみです。一度不採用を受けてしまったとしてもスペックアップ(能力向上)して翌年受け直せば良いだけです。行動せずに後悔するくらいなら行動してから後悔しましょう。

 私も当初は某有名転職サイト2件に登録しており、情報収集や転職エージェントサービスを受けていたのですが、冒頭書いた通りサイトやエージェントからオファーは送られてくるのですが、実際にエントリーするとことごとく不採用通知が送られてきます。あまりのレスポンスで不採用通知が送られてくるので疑問を感じ、いろいろと自分なりに調べてみたら、このようなサイトでは興味を引くためだけのダミー求人も多く存在することがわかりました。

 そこで、やり方を変えて転職したい企業のキャリア採用(中途採用)サイト直接エントリーすることにしました。すると、転職サイト経由の時は30社近く応募してもほぼ全て書類選考で不採用だったのですが、直接してみたところ5社ほどで早速数社から面接の案内が送られてきました。「こんなことなら最初からそうすべきだった・・この間の無駄な数年を返してほしい(T_T)」

 ちなみに今回私が内定をもらった会社も、転職サイト経由でエントリーしたところ即「不採用」が送られてきた1社です(笑)

 入社試験~面接  


 入社試験や面接対策に関しては、各専門サイトや書籍等がありますが、少し私の業界(IT業界)での事例を説明しますと、入社試験には大きく分けて2種類ありました。鉛筆やボールペンで記入する筆記試験と、パソコンを使用したハンズオン形式の試験です。
 いずれの試験も専門職なので業界の知識を中心に出題されますが、人間性やものの考え方等を調査する心理学的な問題も出題されました。それに、企業が最近最も気にかけている「コンプライアンス」「リスク回避のための要件定義作成」についても多くの企業で問題として出題されます。

 前述のとおり、企業は業務上生じるリスクをとても恐れています。某自動車メーカーもそうなのですが、一度何らかの問題を起こしてしまうと、社会的信頼を失うことによる機会損失により膨大な損害を出してしまい、信頼回復にも長い時間が必要になります。
 IT業界でも基本は同じで、某A医大とN○T東のシステム開発をめぐる裁判でもそうなのですが、やはり要件定義においてベンダー(業者)とクライアント(顧客)において「作業範囲」「責任分界点」「役割分担」を明確にする必要があり、そのようなノウハウがあるかどうかを徹底的に試されます。

 業界や業種によって様々あるとは思うのですが、「企業が社員に何を求めているのか」を考えつつ必要な知識やスキルを充実させる方向で試験対策をすると効率が良いと思います。

 面接においては、「とにかく自信をもって、相手の目を見ながらはっきりと受け答えをする」に尽きると思います。その際、精神的に余裕があれば節目節目で笑顔を取り入れると印象が良くなると思います。
 気を付けないといけないのは、相手の目を見て話すといっても限度があります。相手の目ばかりガン見していると逆に印象が悪くなりますので、大事な話の時は数秒間目を合わせ、少し視線を外してからまた合わせるようにすると印象が良くなると思います。

 また、自信をもって話すといっても「分からない質問に対して勢いでテキトーに答えない」ようにしましょう。面接官は必ず即答が難しいような質問も織り交ぜてきますので、わからない質問に関しては動揺せずに「勉強不足で申し訳ありません」や「持ち帰って自分なりに調べてみますと」といった受け答えで回避しましょう。

 まとめ 


 以上、かなりの長編モノになってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 万人にはオススメできないとは思うのですが、私の経験談やノウハウが少しでも転職をお考えの方々のお役に立てれば幸いです。


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