ミュンヘン


1972年9月5日・・・

ミュンヘンオリンピック開催中、スウェットスーツを着てAK-47で武装した8人のパレスチナゲリラ“黒い九月”が、オリンピック選手村に侵入し、イスラエル人選手とコーチ2名を射殺、選手・コーチ・審判ら残った9名を人質に選手村で立てこもるという前代未聞の事件が発生した!!

そして、黒い九月は西ドイツ警察に対し犯行声明を発表する・・・

イスラエルの刑務所に収監されている仲間のパレスチナ人234名の釈放とテログループ自身の逃亡を要求する。

しかし、テロとの交渉などありえないという立場を採るイスラエルのゴルダ・メイア首相は、この要求を真っ向から拒否!

西ドイツの対テログループは交渉の末、飛行機でエジプトの首都カイロへ脱出する計画を提案、テロリストグループもこれに合意する。

しかし、西ドイツ当局は、表向きはテログループの要求をのむふりをしながら、スキを見てテロリストグループを狙撃し、人質を解放するという作戦を立てていた・・・

ボーイング727型機の内部を調べた後、ヘリコプターに駆け戻った瞬間、狙撃部隊指揮官が銃撃命令を下し、ビルの屋上に待機していた西ドイツの狙撃班が発砲を開始する!

しかし、時間帯が夜間だったこともあり、西ドイツの狙撃班が発砲した銃弾は、テログループ全員を倒す事が出来ず、生き残ったテロリストグループのメンバーが人質の乗ったヘリコプターを盾に応戦を開始、銃撃戦へと発展してしまう・・・

結果は、イスラエル人選手団11人全員が死亡するという最悪の結果になってしまった・・・

この事態に激怒したイスラエル機密情報機関”モサド”暗殺チームを編成し報復を企てる!!

暗殺チームのリーダーに任命されたのは、人を殺した事も無く妊娠7か月の妻を持つアヴナー(エリック・バナ)・・・

彼は4人の各分野のスペシャリストと共に、アラブのテロリスト指導部11人を1人1人暗殺して行く・・・

・・・こんなカンジでストーリーは展開していきます・・・Σ(; ̄□ ̄A

この映画を一言で表現すると、リアルミッションインポッシブルです!!

脚色される事無く、イヤというほどリアルな”秘密工作員”の活動を見せ付けられます(@Д@

主人公達によって使われる武器もリアルで、サイレンサー付きの拳銃に始まり特殊消音銃(銃と言うより筒)や電話やベットへの仕掛け爆弾、銃撃戦ではAK-47やUZI、さらに狙撃のシーンではロシア製のスナイパーライフルSVDまで登場します!!

マニアックな武器の登場もさる事ながら、この映画はプライベートライアンと同じように、人を爆弾で吹き飛ばすとどうなるか?人を殺すとどうなるのか?という事を、気分が悪くなるほどリアルに描写していて、人を殺す事で崩壊していく”精神”を見事に表現しています・・・( ̄□

自分は映画を見ていて主人公のアヴナーにどっぷりと感情移入してしまい、最後の方ではしだいに追い詰められて行くアヴナーと一緒に”死の恐怖”に怯えていました・・・

気持ちよくハッピーエンドを迎えるタイプの映画ではありませんが、平和な日本に生まれてヨカッタと改めて思わせてくれる映画でした・・・(;´▽`A

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